紙おしぼりと布おしぼり、どちらを選ぶ?

おしぼりというとみなさんはどんなものを想像しますか?
ファミリーレストランなどチェーン系の飲食店では、ビニールに包まれて薄くたたまれている紙おしぼり(おてふき)を見かけることが多いでしょうか。
同じ飲食店でも布おしぼりが出されることもありますね。

どちらも同じように食前などに手を拭くものですが、なぜお店によって違うのでしょうか?
それはお店のスタイル(業種や価格帯)、スタンス(姿勢)、さらには管理コスト等も関係してくるでしょう。
今回は、スタイル・スタンスに焦点をあててお話しします。

紙おしぼりは布おしぼりより後に登場

紙おしぼりは、1970年代以降、布おしぼりの代用品として生まれました。個別包装で衛生的、そして使い捨てできるという手軽さから、紙おしぼり市場は今日まで大きく成長しています。
素材はパルプやコットンなどの、天然素材の不織布とレーヨンなどの化学繊維で作られた不織布です。「不織布」はあまり聞きなれない言葉ですが、つまり織られていない布状にしたものだと思ってください。
これに水分と防腐剤を含ませたものが紙おしぼりです。(もちろん防腐剤は人体に無害のものになります)

紙おしぼりは手を清潔にするためのもの

店舗側にとって、紙おしぼりのよい点はなんと言っても低コスト。また、布おしぼりと比べ、保管場所を取らず、管理が楽で手軽です。

ただし少々欠点もあります。
大量生産品なので人工的で安っぽくなりがち。
さらに夏の暑い日に冷え冷えにしたり、冬の寒い日に熱々にすることもあまりないため、布おしぼりと比較すると、「心地よさ」が半減します。
つまり、紙おしぼりは、単純に食前などに手を清潔にすることだけを目的としたもの、といえるでしょう。

しかし「清潔にすることだけを目的とする」という点は、業種や店舗のイメージに、最適といえない場合があるのです。
例えば、回転しないお寿司屋さんに入った時、紙おしぼりを渡されたらどう感じるでしょう?やはり巻いてある暖かい布おしぼりを渡されたほうが嬉しくはないでしょうか?
結婚式場のような場所でも、きれいなトレーにのせられた布おしぼりのほうが気持ちがいいでしょう。

接客に対するスタイル(姿勢)の差

つまり、紙おしぼりと布おしぼりの差の大きな違いは、店舗や施設の接客に対する考え方の違い、と言えます。
それはさらに言うと、お客様へのおもてなしを重視する場合は、布おしぼりが選ばれている、ということですね。

もちろんコストや管理面など検討すべき点は他にもありますが、おしぼりを選ぶときは、お客様に手を清潔にしてもらうという観点だけでなく、お客様に心地よさも提供したいかどうか、という観点でも検討されるとよいと思います。

おしぼりをお手拭きととらえるか、おもてなしの一環としてとらえるか、自店のスタイルやスタンスでご検討ください。

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